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Posted by H.O Bleu at

亀は万年

世界のどこにもない瓶、しかも日本的な……」壽屋(現サントリー)チーフデザイナー、井上木它は世界中から集めた山のような洋酒瓶に囲まれて悩んでいた。「どないですか?これに失敗したら、壽屋はつぶれるでしょうな」数日前にも様子を見にきた大将・鳥井信治郎(壽屋創業者)の焦りがよく分かる。ふと、小さな香水瓶が木它の目にとまった。以前、制作のヒントにと大将がくれた薩摩切り子の骨董品である。「亀甲紋か…。これだ!」やがて、木它の手で亀の甲羅の美しいカットの入ったボトルが姿を現した。角瓶の誕生である。「亀は万年」、1937年10月8日の発売以来70年、角瓶は型を変えることなく旅を続けている。
1937年10月8日、角瓶誕生 亀は万年-ジャパン・オリジナル サインにこめられた
「ええ瓶になりましたな」めったに誉めない大将が目を細めて喜んだ。「ここにマスターブレンダーとしてご署名を…」角瓶の首を撫でながら、ボトルをデザインした井上木它は感慨無量の面持ちで言った。日本初のウイスキーづくりに挑戦して10数年。麦が買えなくて一樽も仕込めない年もあった。大将の「断じて舶来を要せず」の初志は、ついに琥珀色の輝かしい液体となって、四角いボトルに輝いていた。その首ラベルには墨痕鮮やかなS.Toriiのサイン。これが、日本のウイスキーの父、サントリーの創業者・鳥井信治郎の署名である。こうして1937 年10月8日、角瓶は発売された。
(サントリー商品情報より)  


  • 2007年11月12日 Posted by H.O Bleu at 21:06Comments(0)Bar