広い入江の美しい窪地

Bleumama

2007年11月06日 21:42

ラフロイグ10年
43度
力強いスモーキーフレーバーが特徴的な辛口のモルト。ピート香と潮の香りが調和された一品。

ラフロイグとは「広い入江の美しい窪地」の意。
この蒸留所は、1815年にジョンストン兄弟がアイラ島南部の浜辺に創設したもので
蒸留所はポートエレン港から東へ3kmほどいったところにあり、
スコットランドの蒸留所の中でも1、2を争う美しい建物だそうです。
また、スコッチ蒸留所の歴史の中で、初めて女性が蒸留所所長を務めたことでも有名。
1950~1970年代、ベッシー・ウィリアム女史で、60年代から70年代にかけ、
大きな改修工事の指揮をとり、「ラフロイグ中興の祖」、「ラフロイグのファーストレディ」と呼ばれていたそうです。

ピートは蒸留所所有のピート・ヘッドで採掘され、夏季に涼しい海風で乾燥させているため、また採掘されたピートには、ヘザーだけではなく、大量のコケも含まれており、これがモルトに海の匂いと強烈なスモーキーフレーバーがしみ込む秘密になっている。さらに、フロアモルティングも蒸留所内で行っている。
現在使用されている麦芽は、3割程度が蒸留所の自家製麦芽によるもの。
蒸留器はストレートヘッドとランタンヘッドの2種類で、初留、再留あわせて7基、
アイラ島では最も小さい蒸留器を使用している。
仕込み水はサーネイグ・バーンの小川の水を使用。
酵母は純粋培養酵母のみを使用。
ウォッシュバックは6基で、容量42,000ℓのステンレス製。これはアイラ島では最大。
ラフロイグの一番のこだわりは熟成樽にあり、オフィシャルのシングルモルトでは、
ファースト・フィルのバーボン樽のみを使用している。
チャールズ皇太子愛飲のモルト・スコッチでもあり、モルト蒸留所としては初めて王室御用達の認定を受けたことでも有名!


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